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HIVは口の中に症状が出る場合もある、繰り返す症状に注意

2020年04月10日

HIVに感染すると免疫低下が起きるため、粘膜である口腔では病変がよく見られます。免疫低下で生じるものは全部で40以上あり、免疫低下というHIV感染の初期症状を表すものとして時に診断材料にもなります。歯科でも大方予測はできますが、口腔外科や歯科口腔科などの方が専門性があります。

HIV感染に関連してよく起きる口腔病変は10以上あります。カポジ肉腫・リンパ腫・歯周疾患・単純ヘルペス・帯状疱疹、毛状白板症・サイトメガロウイルスによる潰瘍・ヒト乳頭腫ウイルスによる病変・口腔カンジダ症・ヒストプラスマ症・反復性アフタ性潰瘍などです。

カポジ肉腫(KS)は口蓋・歯肉・舌・咽頭に発生するもので、時に潰瘍形成や痛みもありますが通常は無症状です。痛みは他の感染を原因とする場合が多く、エイズ患者には紅色から紫色の腫脹がよく見られます。リンパ腫はエイズ患者の場合、硬い腫瘤として現れ潰瘍を伴います。

歯周疾患は細菌感染症なので、免疫低下を起こしたHIV感染によく見られます。HIVウイルスの増殖動向によっては、進行が極めて早く重篤な症状を起こすことがあります。

単純ヘルペスはごくありふれた感染症の1つで、一度感染すると体内に潜伏し続けます。免疫低下が起きた時に潜伏中のヘルペスウイルスが増殖を開始して症状を引き起こすため、HIV感染の初期症状として現れることがあります。また、潜伏がなくても新規で感染する可能性も高くなります。

帯状疱疹は、ヘルペスウイルスの一種である水痘帯状疱疹ウイルスの再活性化により起きます。皮膚や粘膜の表面に水疱ができ、自然と破れた後にカサブタを形成します。ヘルペス系を繰り返す頻度が増えた場合には、初期症状としての免疫低下が疑われます。

毛状白板症(HL)関連のものは、HIV感染の症状としては頻度が最も多いと言われています。しかし、小児の場合はあまり現れません。非可動性の皺壁のある白色病変が舌縁やその他粘膜に見られ、外観や接触に不快感が出ることもあります。HLの病変に伴い、カンジダの重い感染が起きるケースもあるようです。

サイトメガロウイルス(CMV)による潰瘍は、歯肉・頬粘膜・口蓋などあらゆる粘膜に発生します。ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)による病変は、免疫不全系の患者の中で皮膚や粘膜によく見られます。生じる疣贅(イボ)の形は、カリフラワー状・棘状・僅かに隆起した平坦型のいずれかです。

口腔カンジダ症は、HIV感染においてHLと同様に最も多く見られます。男性同性愛者中30%は無症状でカンジダ症を有しているため、繰り返す頻度が増えた場合には免疫低下を表す初期症状となることもあります。

ヒストプラスマ症は初期症状や全身感染症の一症状として、口腔潰瘍が出たケースがあるそうです。反復性アフタ性潰瘍は基本的に重篤なものであり、5mm以上の大型潰瘍ができると長期経過する強い疼痛を有します。

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