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小さな症状を見逃さないで、HIVと気づいたきっかけ

2019年09月30日
心配している男性

HIV感染による初期症状は、いわゆる風邪やインフルエンザによく似ています。感染によって起きる初期症状が出る時期は急性期と呼ばれますが、この急性期は感染から2週間または4週間程に訪れます。個人差はありますので、人により2週間未然に急性期が来たり4週間以降に来る場合もあります。

急性期に入った時、体内ではHIVウイルスの急激な増殖が起きています。それにより免疫機能に関するCD4陽性リンパ球が破壊されていくため、発熱・喉の痛み・怠さ・下痢・筋肉痛など風邪やインフルエンザによく似た症状が起こりやすくなります。

また、湿疹などの皮疹などが出る場合もあります。発熱・喉の痛み・怠さ・下痢・筋肉痛・湿疹などの症状は、通常であれば数日から数週間で自然に消滅します。そういった引き方もあって、HIV感染によるものでも風邪やインフルエンザと勘違いされてしまうことがあります。

インフルエンザかもしれないと思った場合は、インフルエンザウイルスの存在を調べるために病院へ足を運ぶ方も多いでしょう。その時がインフルエンザ蔓延時期でなければ、HIV感染による症状の可能性が疑いやすくなります。風邪と勘違いされた場合は、そのままエイズ発症に至るまでHIV感染に気付かないことが多いです。

エイズを発症してしまうと、せっかく開発された治療法も発症前と比べて効率が悪くなってしまいます。できるだけ早く、HIVに感染してからエイズを発症する前に治療を行うことがHIVやエイズの脅威を減らすことに繋がります。

急性期を過ぎてしまうと無症候性キャリア期になり、数年から10年以上の無症状期間となってしまいます。そうなると、風邪やインフルエンザのような症状もないため発見も遅れます。無症候性キャリア期から発症に至るまでは早くて2年、遅くて15年以上とされています。

ただし、無症候性キャリア期も着実にHIVウイルスの増殖は進んでいます。そのため、増殖が増えるにつれて感染症にかかりやすくなるといった兆候が出てきます。エイズを発症してエイズ期に入った時にはかなりの免疫低下が起きているため、普通感染しない感染症になります。

理想としては無症状キャリア期に入る前に、風邪やインフルエンザのような症状が出た時に病院を受診することです。そこで疑いが出たなら、速やかに検査することで早期治療に繋がります。もちろん、疑いが出なかった場合でも念のためにHIV検査も受けると安全です。

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