最新の投稿
多様な薬と薬のケース

HIVはエイズを引き起こすものですが、感染から発症までには時間がかかります。現在存在する治療の中にウイルスを完全に排除する(完治)方法はありませんが、早期発見・早期治療により、死なないものにすることは可能になりました。

それを実現させるためには、初期症状を見逃さないこと・似たような症状を疑うこと・感染経路の要素があるなら検査を受けることです。効率的に予後を伸ばすためには、何より早期発見と早期治療が大事なのです。

不安要素があるのならすぐに病院へ

うつったかもしれない・初期症状かもしれないという不安が少しでもあるなら、早めに病院で検査を受けてください。なぜなら、エイズを発症する前に治し始めた方が効果が歴然に良いためです。

人はHIVウイルスだけでは死なないのですが、エイズ発症の予後は2年から3年と言われています。発症した後も治療効果は現れますが、発症前と比べれば明らかに非効率であることが分かっています。

完治方法は現時点で発見されていませんが、ウイルスからエイズを起こさないための医療的方法はあります。また、エイズ発症後も予後を伸ばすための方法が存在します。HIVが死なないウイルスであり、エイズが死なない疾患になることに向けて医療界は着実に進歩しているのです。

エイズに罹患するまでに医療的対策を行うことが効率的というのは大前提ですので、うつったかもしれない不安要素があるなら早期発見早期治療のためにも早めの検査を行うようにしてください。また、そうすることでウイルスの拡大や拡散も防ぐことができます。

ウイルスの伝染には精液・膣分泌液・血液・母乳などを介しており、主な経路は性行為・血液感染・母子感染になります。性行為による伝染率が最も高く、ウイルスを含む精液・膣分泌液・血液などが相手の性器・肛門・口などの粘膜や傷口に入ることでうつります。

血液感染は、主に注射器具の共有で起こります。問題視されているのは覚醒剤の静脈注射の回し打ちなどによるものですが、医療行為による防止も完璧ではありません。

日本では献血血液を厳密な検査にかけるため防止率は高いのですが、その率は100%ではないのです。しかし、献血由来の血液凝固因子製剤は加熱処理されるため、現在では血液凝固因子製剤によってうつることはまずあり得ません。

母子感染は、母親がウイルス保有者だと妊娠中・出産時・授乳時に胎児や乳児にうつります。乳児を越した子供でも、血液などを介してうつる可能性があるため注意が必要です。

日本では予め、胎児や乳児にうつらないよう対策を取ります。一般的には母親にHIVに対する薬を内服してもらったり、乳児に母乳を与えないなどの対策をとります。これにより、胎児や乳児への感染率を約0.6%まで減少させることに成功しています。

HIVは、世間的にはとても恐ろしいもののように扱われています。実際に放置すれば命にかかわることになる恐ろしいウイルスではありますが、早期発見が行えれば死なないものになりつつあります。発症後は医療的な効率が明らかに悪くなりますが、医療的対策の有無で予後の期間には確かな違いが出るのは明らかです。

完治できないのなら治そうと行動しても仕方ないと思われることもありますが、完治できないにしても処置や対策によりウイルスや疾患にかかる以前と同じような日常生活を苦なく過ごすことはできます。また、ウイルスや発症による著しい免疫低下も防げます。

免疫低下が抑えられることで、他の疾患にかかる可能性も下げられます。感染後からの期間が長い方や発症者は進みの程度が高い免疫低下が起きているため、ウイルスやエイズ以外の感染症または疾患で亡くなることもあるのです。

たとえ発見が遅れても、医療的な方法も含む対策を適切に行えば快方の兆しは見えます。より効率的に進行を抑えたい・エイズになりたくない・長生きしたいなどがあるのであれば、不安要素が生じた時に早めの検査を受けてください。

匿名・無料で治療することが出来る

検査は、匿名・無料で受けられます。ただし、どこでも無料かつ匿名で受けられるわけではありません。検査を無料・匿名で受けられるのは、全国の保健所や自治体の特設検査施設です。特設検査施設はイベントなどの際に一時期間設けられるものなので、思い立った時なら保健所が向きます。

保健所は全国各地にありますが、自分が住んでいる地域や戸籍を置いている地域以外でも問題なく受けられます。地元で受けたくない気持ちがある場合には、他の地域にある保健所や自治体の特設検査施設でHIV検査を受けましょう。

HIV検査には、スクリーニング検査と確認検査の2種類があります。これを2つ行うことで、本当にウイルスを保有しているのかが分かります。

スクリーニング検査は比較して簡易的なものであり、その日のうちに結果が分かる場合が多いです。しかし、スクリーニング検査で陽性と判断されたからといって本当に保有している(陽性)とは言えません。

疑いがあるから、その可能性があるのかを直ぐに知るためにあるのがスクリーニング検査です。つまり、可能性を調べるだけでウイルス保有の有無を確かに判断するものではありません。

スクリーニング検査による陽性の判断を、本当の陽性なのかを確認するために次の確認検査があります。確認検査は、スクリーニング検査で出た陽性が偽陽性(真の陽性ではないが陽性と判断されたこと)の可能性を考えても設けられたものです。

確認検査をすることで、はじめて正確に陽性・陰性が分かります。そのためスクリーニング検査の陽性を信じ込まず、ちゃんと確認検査まで受けてください。確認検査の結果は出るまでに1週間以上かかるため、スクリーニング検査で即日に陽性と言われても、その真実は1週間以上経過しないと分かりません。

スクリーニング検査によって陽性と判断された方が、確認検査によって本当に陽性であるかと判断される確率は約25%です。検査を受ける人数や偽陽性率などによって真の陽性率は変動しますが、大方そのくらいだと言われています。

会社では健康診断が定期的に行われますが、その項目内にHIV検査は通常ありません。定期的に会社の健康診断を受けていてもHIVウイルスの保有の有無を知ることはできませんので、不安要素があるなら自ら保健所などへ足を運んで検査を受けてください。

治療についてですが、検査は無料でも治療には費用を要します。もちろん治療は病院にかかって行うものであるため、匿名というのも難しくなります。当たり前のことですが、医療期間を利用するにあたり匿名の有無を気にする必要は通常ありません。

費用は心配になる方も多いとされますが、保険証を出せば70歳未満なら3割負担になります。70歳以上の方は割合が変わりますので、事前に確認をしてください。また、一定条件を満たせば身体障害者認定も受けられます。

限度額適用認定証を出せば、限度額金額まで保障されます。認定証を得るためには、健康保険なら加入している健康保険組合へ相談します。国民健康保険なら住んでいる市町村の窓口、協会けんぽなら協会けんぽへ相談してください。

治療に使うのは、抗HIV薬です。核酸系逆転写酵素阻害剤・非核酸系逆転写酵素阻害剤・プロテアーゼ阻害剤・インテグラーゼ阻害剤及び侵入阻害薬など種類は様々で、これらのうち3剤以上を併用した服用を行います。現在は1錠に3つ4つ以上の薬の成分を含むタイプがあり、これなら1日1回1錠の服用で効果が現れます。